So-Bad Review

NOT CNC! ハンドメイド・カスタムパーツとドイツでの想い出

time 2021.10.18 view 1389 Views
Posted by in One-Make

 

完全手造り

コンピューター制御のCNCマシーンで削り出されたアルミビレット・パーツの様なシャープさは正直ありませんが、ハンドメイドならではの大らかさと言いますか、人の手の温もりが感じられる仕上がりとでも言いますか、やはり弊社の場合、様々なパーツを完全に手造りにて製作をすると言う点に関してはかなり拘っているのだと思います。

今から20年程前、初めてドイツを訪れ、それこそハイテクの極みを実践しているとばかり思い込んでいた、現地の有名カスタムショップで見た光景は物凄く衝撃的でありました。そのショップより日本に送られたパーツの数々はいかにもスーパー・ハイテクマシーンで製造されたパーツであると、手にするまでも無く一目瞭然でそう思える仕上がりでありました。しかし、実際の製作現場は想像の真逆でありまして、なんと! 職人さん達がオイルや鉄粉に塗れながら手造りで造っているではありませんか! しかも、その次に向かったカスタムショップも然り、またその翌日に伺った別のショップ然り。これには本当に驚きました。ドイツでのそうした物造りの現場を実際に見つつ、しばし混乱をした事を今でもよく覚えています。明日は帰国となる最後の夜、ホテルで夕食を取りつつ初めてのドイツで知った衝撃的な数々の事実を思い返しておりますと、自然と頭の中で出てきた言葉がありました。

『ハイテクとは、究極のローテクなり。。。』

その時この言葉に行き着く事が出来たお陰で、ドイツやヨーロッパで急激に盛り上がっているハーレー・カスタムシーン全般、そしてユーロスタイル・カスタムの本当の姿を正しく理解をする事が出来る様になりました。また、何よりも作業台に向かい黙々とガソリンタンクを叩き出している職人の後ろ姿が実に印象的で。。。それ以来、その時の光景が脳裏から離れる事はありません。

見様見真似で彼らの背中を追い続けて来た訳ですが、例えば今回製作を致しましたブレンボのブレーキ・キャリパー用サポートアダプターを見るに付け、そのクオリティーは20年前にドイツで見たハンドメイド・パーツと引けを取る事は無いレベルに仕上がっていると思います。やっとここまで来たかと、そんなドイツでの想い出を思い返しつつ本日はファインダーに向かっておりました。