So-Bad Review

ハーレー伝統のスタイル : FL系カスタムを追求します!!

time 2020.08.25 view 4457 Views
Posted by in Harley Custom

名付けまして : BL Shishigaya Style

先日VIBESマガジンさんより取材を受けさせて頂いた際、編集長のウメさんとヨーロッパの事やハーレーのカスタム、またBAD LANDを初めて今日迄の事に付いて話をしていた時なのですが、私の中でのハーレーとは、やはりハーレー史の中で脈々と受け継がれて来た伝統のFL系スタイルの事でありまして、それがそのままBAD LANDの基本的な理念とでも申しましょうか、一番ベーシックな部分となっている事に今更ながら気付かされました。

BAD LANDをスタートして以来、ユーロスタイルに拘り様々なカスタムを造らせて頂きましたが、結局の所、私的には常にオーソドックスなFL系のスタイルをユーロスタイルの枠の中でデフォルメしていた訳でありまして、そう言えば、昔、ドイツを訪れた際、私が憧れ心の底より尊敬をしていたドイツの重鎮カスタムビルダー : HABERMANN PERFORMANCEのトーマス・ハバーマンとも、HARDCORE CYCLESのマーカス・ウォルツとも『実はオレはFLが大好きなんだ』的な話を彼らの工場でしていた記憶があります。優美な曲線を多用し最先端のカスタムパーツからなるユーロスタイル・カスタムからすれば、FL系のハーレーなどは随分と野暮ったく、また時代遅れ的なイメージに感じられるかも知れませんが、当時、彼等とそんな話をしつつ、私には彼等の気持ちがよく理解出来ていた事と思います。

ユーロスタイル・カスタムに関しても従来通り以上に、更に研ぎ澄ました感覚にて常に挑戦を続けて行く所存ではありますが、齢も55を過ぎますと自らに残された時間の事も気になり出しまして、ここは一つ素直な気持ちでハーレーに対峙をしたくなりました。BAD LANDのセカンドライン的な位置付けになるかと思いますが、TWIN CAMやM8のSOFTAILをベースに、更にはROAD KINGあたりも含めつつ、今後はBL Shishigaya Styleのブランドの元に、ハーレー伝統のFL系カスタムの製作にも力を入れて行きたいと思っております。因みにBL Shishigaya StyleのShishigayaとは、漢字で “獅子ケ谷” と書きます。昨年の秋に移転致しました地域の住所 : 獅子ケ谷をそのまま使わせて頂いた次第。愛すべき我々の工場の存在と、以前よりローカルに根付いた感も是非演出してみたいと思っておりましたもので…

『ただ単に、SOFTAILにオールドのスプリンガーを取り付けただけでしょ?』などと、どうかそうは思わないで下さい。自画自賛ではありませんが、例えば以下の真横からの写真2枚。無理やり感は全く感じられないかと… ここ迄来るには、それ相当の試行錯誤を繰り返して来た訳でありまして、そのあたりのセットアップの仕方や手の入れ方等々に関しましては、決して思いつきやノリなどではクリアーをする事は出来ません。単なるオールド・レプリカ風カスタムでな無く、今まで培って来ました板金の技術やカスタムのノウハウを注ぎ込みまして、BAD LANDとしての新しいカスタムのスタイルをご提案させて頂きたく思います。

▶︎ BL Shishigaya Style #1 : 詳細