So-Bad Review

タイヤのサイドウォール・シルバー化計画… 第一弾は失敗!!

time 2020.03.07 view 2110 Views
Posted by in Harley Custom

タイヤへの密着… ハードル高し!!

タイヤのサイドウォールを弊社取り扱いのBLシルバーコートDFにてシルバー化する計画。その第一弾と致しまして、弊社のトランスポーター / トヨタ・ハイエースでファーストトライを行なっていたのですが、その結果から申し上げますと今回は敢え無く惨敗。。。私と致しましては4〜5ヶ月を掛けまして諸々のテストや準備を行い、『よし、これで行けるだろう!!』と自信満々の元にスタートを切っただけに、今回の散々たる結果は、正直相当に堪えております。

専用プライマー / シルバー主剤の施工 / 専用トップコートの施工等々、全ての工程を完璧に終える事が出来、最終的なシルバーの色味も実に素晴らしい発色と艶感とする事が出来ました。そして実際に車に取り付けた際のそのインパクトは実に斬新であり、且つ非常にCOOL!! 以前のブログ記事にも書かせて頂いたかとは思いますが、もっと悪趣味で下品なイメージの施工結果になるのでは無いかと思っていたのですが、実際はその真逆で非常に受け入れやすく、また好印象を伴う新たなカスタムの手法の誕生と言っても決して過言では無いフニッシュでありました。

それが、、、ものの10km程度の試乗を終えいざ工場に戻って来ますと… 4本のタイヤの全てのシルバーの塗膜が無残にも破壊され、剥がれ掛けているではありませんか。。。その施工面を見つつ、もう本当にBIGショック。しばし時間を置き少しは頭が冷めた所でスタッフ達とその4本のタイヤを検証。結論から申し上げますと、プライマーのタイヤ表面に対する密着不良がその原因でありまして、タイヤから剥がしたシルバーの塗膜自体は、非常に強靭で良い状態であったのです。

その翌日には塗料メーカーの担当者にも来てもらい、諸々の検証や意見交換を行う内に、施工対象物としてタイヤを考えるとそのハードルは予想以上に高い事が次々と判明をして参りまして… もちろんタイヤの構造は複雑で、尚且つ様々な補強剤や配合剤が含まれている事は承知を致しておりました。また今回の様な事態に陥る事も当初より予想を致しており、実際のシルバー施工前にはタイヤの表面に対して入念な足付けの作業と脱脂の作業を行なっていたのですが、どうやらそれだけではプライマーをタイヤ表面に強力に密着させる事は出来ない様子です。

補強材

カーボンブラック : 一般的なゴム補強剤。タイヤの色 / 黒はこのカーボンブラックに起因。

シリカ : 柔軟で結合力の高いゴムの補強剤。カーボンと混合する場合もあり。

 

配合剤

加硫剤 : ゴムに混ぜ熱と圧力を加え、ゴムの弾力性を高める。

加硫促進剤 : 加硫温度時間を短縮し、加硫を促進させる為の薬品。

柔軟剤 : ゴムを柔らかくしたり、配合薬品を練り込み易くしたり等、製品の加工性を向上させる。

老化防止剤 : ゴムの老化や劣化を抑制し、ゴム表面のひび割れを防止。

上記に記させて頂きました様々な成分部質がタイヤの表目に混在をしていると予想され、これらの成分部質がプライマーに反応をした結果、密着不足の状況が発生したものだと思われる次第です。正直、施工方法や乾燥時間等々でクリアー出来る問題ではありません。しかし、シルバー色に輝くタイヤをハイエースに取り付けた際のあのカッコの良さはそれは相当なモノがありまして『はい、そうですか』と言って、ここであっさり手を引く気にはなれません。。。塗料メーカーの方でも専門チームを立ち上げてくれるとの由。近い将来、皆様に朗報をお伝えをさせて頂く事が出来ます様、私も更なるチャレンジに挑みたいと思います!!