So-Bad Review

W&Wのクランクケース

time 2017.09.15 view 3709 Views
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hana 8


Cannonball Panhead Crankcases


ドイツ : W&W Cyclesは、オリジナルのオールド・リプロダクト・パーツを “Cannonball (キャノンボール)” 名義のブランドとして多々リリースを致しております。思えば、オリジナルの74″ スプリンガーフォークに始まり、その後、鳴り物入りでリリースされたVLフォーク然り。。。当時は、ヨーロッパの最先端パーツと双璧をなしつつの展開でありましたが、2005年頃だったでしょうか。ヨーロッパのカスタムシーンは、日本のオールド・スクールに感化され、その後、ハイテク系カスタムを押しのけ、もの凄い勢いでヨーロッパ流のオールド系カスタムは盛り上がって行きました。

元々、W&W Cyclesは、オールドハーレーをこよなく愛するまさにマニアの集団でもありましたので、ドイツや周辺国のて伝統的で高い工業力を生かし、今では本国アメリカでさえもストックの無くなった貴重なオールドパーツを、自身の手で再現する方向に舵を切ったのも全く自然だったのでは無いかと思います。

A Biker’s Work Is Never Done!!

ご覧を頂いておりますのは、パンヘッドのクランクケース : 対応年式1948〜1952年でありまして、当時と全く同じ製法の “鋳物” の技術を駆使して創り出されております。左右のクランクケースのビックエンド部分の芯出しは言うに及ばず、各ギアやカムが収まる部分の穴の位置、更にはオイルプンプ周りの位置関係等々、例えば現代の最先端技術によるCNCマシーンを駆使したアルミブロックからの削り出し、はたまたそれこそ3Dプリンターを用いた所で、仮にその詳細なデータがあったとしても、こんなにも複雑な構造を持つエンジンケースをカタチにするには、相当な技術と精度が要求をされる事でありましょう… しかし、それを実際に鋳物で造ってしまうのですから、これは本当に恐れ入りました。

ドイツ現地での販売価格は、日本円にしておよそ¥250,000。。。W&Wの利益は殆ど乗っていない事でありましょう。採算を度外してでも、自らの拘りを貫き通す… ウルフ・ガング W&W Cycles社長の、優しい笑顔が思い出されます。A Biker’s Work Is Never Done…

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