So-Bad Review

パーツのブツ撮り。。。光モノの撮影は、本当に大変なんです……..

time 2018.02.10 view 2931 Views
Posted by in Harley Custom

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本日は、商品撮影の裏側をば….


インターネット全盛の世の中ともなりますと、バイク屋として商売をさせて頂くにあたり、個々のパーツに関する写真のデータは本当に重要なアイテムとなりました。”写真の出来映えいかんにより、その商品の売れ方が違って来るかも知れない。。。” などと、零細企業の経営者は、そんな些細な事を真剣に心配してみたりするものなのです。その様な強迫観念に駆られ、この10年近くになりますが、素人が見よう見真似でパーツの商品撮影に取り組んで参りました。写真を撮る事は嫌いな方ではありませんで、時として撮影をしつつ楽しい気分となる事もあります、が、しかし、、、商品撮影 = ブツ撮りともなりますと話は全く異なりまして、ボクの場合、これ程までに嫌で、また且つ大変であると感じる仕事は他にはありません。

光のモノの撮影は、最大MAXの難関。。。

本当にブツ撮りは苦痛の連続でありまして、まさに苦行。まず、その商品や品物に関して、適切な撮影環境を整えなくてはならず、簡単に申し上げれば、簡易式ではありますが、とにかくスタジオの様なモノを組まなくてはなりません。更には、光源の調整。明るくするのか暗くするのか。それから、ホワイトバランスの調整を行ったり、また、パーツをカッコよく並べたり等々、とにかくシャッターを押すまでに相当量の仕事をこなさなくてはなりません。そしてまた、その撮影の対象パーツが『黒』であるならば、気はまだ幾らか楽なのですが、これが、メッキ仕上げであったり、ポリッシュ仕上げであったりすると、もう撮影の難易度はグッと増して来る訳でありまして…

何故なら、オートバイのパーツの場合、その殆どが丸みを帯びておりますので、まさに鏡の如く周囲の状況を丸ごとそのままパーツの表面が捉えてしまい、とにかくもう色々なモノがパーツに写り込んでしまいます。それを如何にして消し込むか… ブツ撮りをされた事がある方でしたら、この大変さ、オワカリ頂けますよね??? パーツの周囲を白い布やトレーシンペーパー、更にはアクリル板などを駆使して可能な限り写り込みを消して行く訳でありますが、それでも、どうしても消す事が出来ないのが、撮影者本人 + カメラ、でありまして。。。これは、撮影が終了した後、Photoshopと云う、写真の加工ソフトを使い、それこそ地道にコツコツと消し込みの作業を行うなわなければならず、結果、かなりの時間を要する事になります。

また、その際、背景の色も調整を行わなければなりません。弊社の場合、ブツ撮りの背景は『白』と決めております。そんな訳で撮影の際は周囲を白で囲ってから撮影をするのですが、その白はインターネット上の『白』とは大きくかけ離れておりまして、そのままの状態でインターネットにアップをしたら、その背景の色はグレー、もしくは黄色っぽい色味となってしまいます。ですので、まずは先程の写真加工ソフト : Photoshopでパーツを切り出し、その背景をインターネットで定める所の “白=ffffff” の背景に置き換える作業を行わなくてはならず、等々。

写真だけを撮っていれば良しとされる立場では無く、日々の色々な仕事の合間をぬっての撮影となる事が殆どですので、パーツのブツ撮り = 商品撮影は、ボクの場合、殊更大変な作業に感じてしまうのでありましょう。。。しかし、拘ってしまったのは、自分自身であります故、ここは何とか気持ちの折り合いを付けまして、とにかく、お客様に取って分かり易い商品の撮影に徹したいと思う次第であります!!

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